長野県・信濃町ってどんなまち?平成30年間の歩みをまとめました。(前編)
令和,信濃町,平成,振り返り,記憶
ようやく桜が満開を迎える、長野県の北の端っこ信濃町。信州しなの町観光協会の丸山・鮎沢です。
さて、新元号の令和元年に向けて残すところ2日となりました。今回は、信濃町の平成30年間の歩みを一緒にみていきましょう。
過去に学ぶことで、新しい時代を進むヒントを探すことが出来るのでは?また、信濃町って「こんな場所だったんだ!」なんて、新たな発見があるかもしれない…そんな思いを込めてまとめました、ぜひお付き合いください。
これまでの…平成って
平成は、今上天皇在位中の平成元年(1989年)1月8日から平成31年(2019年)4月30日までの31年間。
4月30日に退位される予定で、このまま予定通りに平成が終了すると30年間113日間=11,070日間にわたりました。
『史記』五帝本記の「内平外成(内平かに外成る)・『書経(偽古文尚書)』大禹謨の「地平天成り(地平かに天成る)」から出典。「国の内外、天地とも平和が達成される」という意味。
(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%88%90)
調べるほど難しい言葉が出てきましたが、簡単にいうと「平和に成るように」という意味が込められているようです。(ざっくりしていますけど)
次の元号…令和って
そして平成31年4月1日に新元号が発表されました。新元号は「令和(れいわ)」
こちらはどんな意味が込められているのでしょうか。

参照:https://www.asahi.com/articles/ASM424HNYM42UTFK00C.html
万葉集にある〈初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす〉この文言から引用したもの。
人々が美しく心を寄せ合うなかで文化が生まれ育つという意味が込められている。悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の世代へ引き継いでいく。厳しい寒さのあとに春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりの日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる。
そうした日本でありたい、その願いを込めて令和に決定。
長野県・信濃町 平成30年間の歩みのまとめ
30年間、日本にも、信濃町にも、たくさんの出来事がありました。
1年間ずつ何が起こっていたのかを振り返りながら、みなさんが歩んできた平成の30年間もぜひ振り返っていただければと思います。
平成元年
北部高校信濃町分校閉校
40年の歴史を刻んだ長野県北部高校信濃町分校は、3月に閉校となりました。昭和23年に地域住民の熱い期待を担って上水内郡北部農業高等学校の信濃尻分校と柏原分校として開校、その後昭和36年に統合されて信濃町分校となり、昭和38年に現在の地に新校舎が建設されました。
学校旅行が盛んな信濃町。このあたりに起源があるのかもしれません。
斑尾山麓にホテル・スキー場新設オープン
古海の斑尾山麓、袴岳山麓で、東急不動産株式会社が進めていたスキー場、ゴルフ場、別荘分譲等の事業のうち、ホテル・スキー場がオープンしました。(現在のホテルタングラムとタングラムスキーサーカスである。)ホテルから一望できるスキー場には、リフト五基をを備えるゲレンデがあり、頂上付近で斑尾高原スキー場と接しています。ゲレンデスキーのほか、スノーモービルなども楽しめます。
平成2年
第1回野尻湖カップトライアスロン・ジャパンカップオープン開催
平成2年9月24日、長野県で初めてのトライアスロン大会が、好天に恵まれた野尻湖で盛大に開催されました。第1回となる本大会には、総勢342名の鉄人アスリートが参加されました。
今年は、30回を迎える記念大会となります。今年こそは出場!と意気込む方はこちらからお申し込みください。
小丸山公園に一茶像建立
11月19日、小丸山公園一茶堂の横に一茶像が建立されました。
この事業はふるさと創生一億円の事業の一環で、東京の一陽会常任委員、植木力先生に制作を依頼し、一茶の遺墨、遺品を参考に等身大(身長158㎝)の旅姿の像を建立しました。
平成3年
黒姫童話館開館~童話をテーマに地域を活性化~
平成3年8月8日、黒姫特有の夏霧の中で竣工式が執り行われました。
翌9日の「町民無料デー」には3,000人以上の皆さんが来館し、館内は人並みに押され見学どころではない始末。翌10日が一般公開初日でしたが、夏休みとあいまってこの日以降10日間は連日1,000人以上のお客様が来館。15日には2,800人を記録するほどの賑わいでした。
翌平成4年の11月1日には、ミヒャエル・エンデ夫妻が童話館を訪問され、「子どもも大人も楽しめ、何よりファンタジーを強調されているのがうれしい」と感想を語られました。
平成4年
屋内体育施設「ウェルネス倶楽部」完成
落合の「ふれあい広場しなの」に屋内体育施設「ウェルネス倶楽部」が完成しました。
温水プール5コース、アリーナ(バドミントン、バレーボール、ゲートボール、テニス、テニス壁打)、アスレチックジム、が利用できます。
柏原スキー場最後のスキー場開き
柏原スキー場(開設当時は伊勢見山スキー場と呼ばれる)は、昭和38年12月21日に開設され、
758mの伊勢見山山頂から伊勢見山スロープ、中央スロープ、一茶スロープの3本のスロープとツアーコースが延び、300mリフト一基、休憩所・売店・貸しスキー場などもある、小規模ながら本格的なスキー場でした。

参照:http://old-skier.seesaa.net/article/117764562.html
平成5年
信州博覧会「信濃町の日」
「豊かな心の交遊と創造」をテーマに、7月17日から9月26日までの72日間にわたり、松本平広域公園緑地で信州博覧会が開催されました。
会場は水と花と緑でいっぱいに埋めつくされ、来場者に喜びとやすらぎ、そして夢を与えてくれました。
9月14日には市町村催事「信濃町の日」が実施され、野尻湖小学校の児童の皆さんが「語りと歌でつづる一茶ものがたり」を熱演し、「フルートとピアノの森(シン)フォニー」は優しくノスタルジックな曲で観客を魅了しました。
冷害に見舞われて
平成5年は「100年に1度あるかないか」といわれるほど気温が低く、日照時間が短い冷夏となり、町の基幹作物の水稲を中心に大凶作となりました。
平均気温は平年と比べると0.8~2.5度低く、日照時間は46~54%少なく、降水量も8月は1.5倍で、特に最高気温は29.1度にとどまり真夏日が1度もありませんでした。
また最低気温は8月13日に11.2度まで下がり、出穂をむかえた水稲に大きな影響を及ぼしました。
日本国内の主な出来事
・皇太子さま、小和田雅子さんご成婚
・曙が外国人力士として初めて横綱昇進(sumouuuu!!)
・細川護煕内閣が発足し、「55年体制」崩壊
・冷夏、豪雨などの異常気象。コメが大凶作となり緊急輸入(タイ米も私は好きです)
・プロサッカーリーグ「Jリーグ」開幕(今では山雅がJ1で活躍していますね)
平成6年
小林一茶旧宅がふるさと切手に
郵政省(現:日本郵政公社)では、平成元年からふるさとの特色ある風物等を題材とした切手を発行してきました。
平成6年度は、郷土の俳人・小林一茶を題材とした「一茶ふるさと柏原」に決定し、一茶まつり開催前の5月2日に発売され、全国に紹介されることになりました。
野尻湖が湖沼法の指定に
野尻湖は、平成6年10月19日から「湖沼水質保全特別措置法(湖沼法)」の指定湖となりました。
これは、行政、住民、事業者、滞在者とともに国を中心にして「湖の水を汚さない、そして今よりきれいにする」ために努力しなくてはならない湖になったということで、全国で10番目の指定湖となりました。
・調理クズや食べ残し、油をながさない
・ゴミの必ず持ち帰る
・清掃活動や、水草の復元などの環境活動に積極的に
美しい野尻湖を次の世代につなぐことが出来るように協力し合いましょう。
国内の主な出来事
・全国各地で記録的な猛暑。水不足が深刻化
・森永製菓が「ウイダーinゼリー」発売(なんだか忙しない時代に突入した感がすごい)
・ロックバンド「GLAY」がメジャーデビュー
・日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんが宇宙へ
・オウム真理教による「松本サリン事件」
・熾烈なゲーム機競争。「セガサターン」「プレイステーション」発売
平成7年
第1回犬ぞりスポーツ競技大会in黒姫開催
平成6年の冬季オリンピック開催地であるリレハンメルから、次期開催地の長野に環境メッセージを届けるため、国際環境使節団が9月に長野市に到着。これにあわせて犬ぞり大会を開催しました。
第1回大会(1月開催)では、1頭引き200m(リトル・ジュニア・シニア)、2頭引き1㎞、3頭引き4.8㎞の3種目が行われ、競技に慣れない犬が立ち止まったりとハプニングもあり、会場は大いに盛り上がりました。
梅雨前線集中豪雨が町を飲み込む
7月11日午後3時ごろから降り始めた雨は、日雨量で180ミリを超え、14日までには203ミリに達しました。この豪雨を集めた関川、鳥居川は増水、濁流化し、堤防の決壊、がけ崩れなどを引き起こし、昭和60年7月20日に発生した「富士里屏風沢川土石流災害」を上回る災害となりました。
やすらぎの森「矢保利の館」オープン
やすらぎ・交流・文化の拠点として、平成5年から野尻矢保利地籍で進められてきた、第3期山村振興農林漁業対策事業による「緑地等管理中央センター」が完成し、オープンしました。
そば打ち、草木染めなどの実習体験もでき、自然と触れ合える交流の場、やすらぎの場であるとともに。観光と農産物を結びつける接点としても大いに期待されています。
さて、期待されていたやすらぎの森は、ニーズに合わせた変化を遂げることが出来ずに一度は閉鎖状態となりました。しかし、2019年5月にノマドワークセンターとして生まれ変わり、奮闘中です。
国内の主な出来事
・オウム真理教による「地下鉄サリン事件」
・阪神・淡路大震災
・沖縄米兵少女暴行事件。沖縄の米軍基地問題が紛糾
・野茂英雄投手が大リーグへ。ドジャース入団(日本の先駆けでしたね、トルネード旋風!)
・テニスのウィンブルドン大会で松岡修造が日本人男子選手として62年ぶりにベスト8
・アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」放送開始

参照:https://yasuragi.natureservice.jp/archives/2613
平成8年
町施行40周年を祝う
昭和31年9月30日に信濃村、信濃尻村、古間村が合併し「信濃町」が誕生してから、ちょうど40周年になりました。それを記念してさまざまな記念事業が実施されました。
9月30日、町総合会館において町施行40周年記念式典が開催され、住民や副知事、近隣の市町村長などにご出席をいただき、町の節目を祝いました。
6月18日には40周年記念事業として町の花・木・鳥が制定されました。住民アンケートや子どもたちの意見などをもとに各種団体の代表者に意見をお伺いし、町会議の議決を得て制定しました。
◎町花「コスモス」
コスモスの花のように『輝き・明るさ・あたたかさ』を感じる町にしていきたいとして。
◎町木「オオヤマザクラ」
別名エゾヤマザクラとも呼ばれ、町内の山野に多く見られます。花の「優しさ」緑の「爽やかさ」などで信濃町の四季を表現。
◎町鳥「ウグイス」
日本三鳥の1つで、町内でも様々な場所で爽やかな鳴き声が聞こえます。ウグイスが生活できる生活環境を後世に伝えていきたいという願いを込め制定。
黒姫高原クロスカントリースキーコース「童話の森スノーウェーブ」完成
クロスカントリースキー関係者や地元黒姫高原の皆さんから長年の要望がありました、クロスカントリーコース(常設5㎞)がオープンしました。
夏には御鹿池までの自然遊歩道としても楽しんでいただけます。
国内の主な出来事
・棋士の羽生善治、史上初の七冠独占を達成(今も尚、力を奮っていらっしゃいますね)
・「ポケットモンスター(赤・緑)」発売
・「名探偵コナン」放送開始
・「たまごっち」発売
・国内初の商用検索サイト「Yahoo! JAPAN」サービス開始
・アトランタ五輪。女子マラソンの有森裕子が銅メダル。「自分で自分をほめたい」が流行語に。

クロスカントリースキーコース、レンタル品も新らたに一新!手ぶらでも滑れます。
平成9年
信濃町情報通信事業「オフトークしなの」開始
昭和36年7月より利用されていた有線放送機器の老朽化が進んでいるため、これに代わる地域情報システムについて数年来、町・農協・商工会の三者により検討が重ねられてきました。
その結果、NTTの加入電話回線を利用した「オフトーク通信システム」導入が決定、4月1日より放送開始となりました。
千葉県流山市と姉妹都市連携
信濃町と流山市は、5月17日流山市制施行30周年式典会場において、姉妹都市盟約書を取り交わしました。信濃町の姉妹都市連携は初めてです。
信濃町と流山市のかかわりは平成7年4月に、小林一茶と親交が深かった秋山双樹の屋敷跡地に流山市が開設した「一茶双樹記念館」のオープンに際し、「一茶記念館」が一茶直筆の掛け軸をお貸ししたことに始まりました。
その後は社会教育関係を中心に、行政・議会の交流が行われてきましたが、毎年秋に開催される流山市民まつりに信濃町のブースが開設されるまでに至りました。
国内の主な出来事
・山一証券、北海道拓殖銀行など金融機関の破綻相次ぐ
・神戸連続児童殺傷事件(通称「酒鬼薔薇事件」)おこる
・「ジョホールバルの歓喜」。サッカー日本代表、ワールドカップ初出場決める
・ドラマ「踊る大捜査線」放送/アニメ「ポケットモンスター」放送開始。
・アニメの劇場公開作品が好調。「もののけ姫」「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」など
・X JAPAN、東京ドームで解散ライヴ
・消費税3%から5%に増税(そして今年10月にいよいよ10%…)

交流を続ける流山市民まつりの様子
平成10年
今井博幸選手長野冬季オリンピック出場/3大会連続
長野冬季オリンピックに見事出場を果たした今井博幸選手は、同時に三大会連続出場という素晴らしい成果を残しました。そして4年後のソルトレークシティーオリンピックにも出場しました。
田村孝子選手長野冬季パラリンピック初出場
古間地区出身の田村孝子選手が、長野パラリンピック冬季競技大会のクロスカントリークラシカル5㎞、フリー5㎞に出場しました。町出身選手のパラリンピック出場は田村選手が初めてとなりました。
信濃中学校30周年記念式典
昭和43年に町内の4中学校を統合し、信濃中学校が誕生して創立30周年を迎えました。9月27日に創立30周年記念式典および記念講演会が信濃中学校体育館で行われました。
記念誌発刊や記念植樹などの記念事業の報告、生徒代表のあいさつなどに引き続いて、町出身のオリンピック選手今井博幸さんの記念講演が行われました。
国内の主な出来事
・元X JAPANのギタリストhideが急逝
・「ガングロ」メイクブーム
・長野五輪。日本はスキージャンプで金2個をはじめ合計10個のメダル獲得!
・Microsoft「Windows 98」日本語版、アップル「iMac」発売

数々の名選手を輩出した黒姫高原童話の森スノーウェーブ
平成11年
都市と農村・農業と文化のふれあいの場 童話の森ギャラリー・ふるさと天望館オープン
総合交流促進施設「童話の森ギャラリー」、農林水産物加工直売等施設「ふるさと天望館」がいよいよ完成し、4月21日に竣工式を行いオープンしました。黒姫童話館横に建設された「童話の森ギャラリー」には、町ゆかりの画家や作家の作品が展示されます。冬期間はクロスカントリースキー競技者の休憩の場としても利用できます。
信濃町IC横に建設された「ふるさと天望館」には乳製品加工施設があり、そこで製造された新鮮な牛乳を使った低温殺菌牛乳と飲むヨーグルトはふるさと天望館で販売されてます。
鉄道に駅があるように、道路にも気軽に立ち寄って休憩できる駅があったら・・・という発想から「道の駅」は生まれました。
駐車場やトイレなどの休憩施設から、公園・物産館・歴史博物館などの多彩なサービスの提供まで、地域の特色を活かしたふれあいの場として、大きな期待が寄せられています。
道路情報・町の情報発信基地として大きな期待を寄せられている「道の駅・しなの」は建設省、長野県、信濃町の三者がそれぞれの施工区分により整備、管理されます。
「第4次信濃町長期振興計画」策定
第3次長期振興計画が平成11年度で終了することから、次の10年間(平成12年度~21年度)を計画期間とする第4次長期振興計画(基本構想を)策定し、平成11年12月議会において議決いただきました。
◎まちづくりの基本方針◎
①新時代を拓くまちづくり
地球環境時代の到来、急速な産業と経済の国際化、低成長時代への移行、少子化・高齢化の進行、地方分権の進行、国の経済危機など、現在わが国は成長時代から成熟時代へと大きく転換しつつあります。
これまでのまちづくりの経験を生かすとともに、各地の先進事例に学び創造性を発揮しながら、力を合わせてまちづくりに取り組みます。
②住民主役のまちづくり
多様化し、高度化する住民のニーズに応え、個性的なまちづくりを進めるためには全国画一的な行政の推進では限界があります。住民が主役のまちづくりの取り組みを促進し、きめ細やかな住民参画型・住民参加型の行政サービスの提供を進めます。
③情報発信の活発なまちづくり
これからの町の活力は、どれだけ活発に情報発信し、価値のある情報をどれだけ受信しているかが大きな焦点になります。
個性的なまちづくり、地域情報化の推進など、情報発信・受信の活発な開かれたまちづくりを進めます。
④連携のとれたまちづくり
量から質の時代、地方分権の時代を迎え、縦割り行政の弊害を改め、重点プロジェクトの取り組みなど、各部門の連携を強化し、相乗効果の高いまちづくりを進めます。
⑤健全運営のまちづくり
国や自治体の財政状況の悪化が深刻な時代になっています。ハード(公共施設、地域基盤整備)事業の見直しや既存施設の有効活用を柔軟に行い、人材育成などソフト事業を重視して、後世への負担をできるかぎり少なく努める健全財政のまちづくりを進めます。
国内の主な出来事
・「ポケットモンスター金・銀」発売
・「だんご3兄弟」リリース
・アニメ「ONE PIECE」放送開始(未だに現役)
・「1999年7月に世界が滅亡する」とするノストラダムスの大予言がブーム(滅亡しなかったな…そういえば)
・NTTドコモ「iモード」サービス開始(iモードもサービス終了が決定しましたね!)
平成12年
子育て支援ルーム「なかよし」オープン
子育て中のおかさんたちの念願だった子育て支援ルーム「なかよし」が、総合体育館のトレーニングルームを改修してオープンしました。
この「なかよし」は、各地区の子育てグループのおかあさんたちが中心となって、町と話し合いを進め共同提案がまとまり完成した施設です。
「なかよし」のオープンは、「少子化と子育て支援・若者定住」「住民参加による行政運営」「国と地方財政の緊縮化」という諸問題への対応の1つの答えともなりそうです。
若者定住へ、古間駅前住宅団地南町町営住宅
古間駅前に住宅団地44区画の分譲が始まりました。
これに伴い、町の人口対策の一環として、団地内に若者定住を促進するための町営住宅を平成10年度および12年度にそれぞれ建設しました。
国内の主な出来事
・シドニー五輪。女子マラソンで高橋尚子がオリンピック最高記録で金メダル
・「プレイステーション2」発売(家庭用ゲーム機って今スマホですね、時代は変わる)
・「九州・沖縄サミット」。安室奈美恵「NEVER END」リリース(安室奈美恵さんお疲れ様でした)
・新紙幣「二千円札」を発行(見ないな…)

町内各保育園ではストライダー体験教室が行われています。
平成13年
晩秋の風物詩、一茶忌全国俳句大会
明治から大正にかけて、相馬御風、荻原井泉水、勝峰晋風や信濃教育会により、一茶研究がさかんとなり、一茶は芭蕉、蕪村とならぶ俳人として高く評価されていきました。
一茶百年祭は、大正15年、長野市善光寺と地元柏原の二か所で盛大な追善行事が行われ、昭和26年の百二十五年祭には一茶句碑建立、一茶忌全国大会等、新しい一茶顕彰の出発点となりました。
百二十五回忌から始まった一茶忌全国俳句大会は俳諧寺一茶保存会により、「科野」を主宰する栗生純夫や地元の俳句会の協力を得て、一茶の命日である11月19日に毎年行われるようになりました。法要と俳句会は、晩秋の風物詩となりました。
市道遺跡で編布圧痕土器を発見
大井にある市道遺跡で、ゴルフ場建設の際に発掘した土器の底に布の跡が発見されました。この土器は、縄文時代前期の後半、約500年前のもので、直径約13.4㎝の底の部分の破片です。布の跡は縦糸が6.4㎝の間隔で、横糸は1㎝に5.5~6本おかれています。布の跡は鮮明で、繊維の様子も観察できました。ここには布の端が残っており、さらにほころびを縫ったような跡も見られるなど資料としては大変珍しいとのことです。
縄文の布は全国で約160か所から見つかっていますが、その大半は比較的新しい縄文時代後期・晩期のもので、市道遺跡のものはかなり古いものといえます。
国内の主な出来事
・小泉純一郎内閣が発足。「自民党をぶっ壊す」「改革なくして成長なし」
・「iPod」発売
・雅子さまが女児ご出産。敬宮愛子内親王が誕生
・大阪に「USJ」開業(一時低迷したもののマーケティングで復活を遂げました)
・JR東日本、東京圏でICカード「Suica」サービス開始(電子マネー元年だったのか)
・ジブリ映画「千と千尋の神隠し」公開
平成14年
今井博幸選手ソルトレーク冬季オリンピック入賞
4大会連即出場。スキー距離50㎞クラシカル6位入賞。
黒姫童話館前にて日英同盟100周年記念日英グリーン同盟植樹式
「日英グリーン同盟」は日英同盟締結100周年を記念して英国大使館が主催する植樹活動です。
英国のオーク(日本でいうナラの木)の植樹を通して、日本と英国の人々の心をつなぐと同時に、自然環境に目を向け、未来を本当に恵みあるものとすることに思いを寄せてもらいたいという願いも込められて全国で取り組まれました。
町でも駐日英国大使を招き、8月25日黒姫童話館でイングリッシュオークの植樹を行いました。
国内の主な出来事
・初の日朝首脳会談。拉致被害者5人が帰国
・ノーベル賞で日本初のダブル受賞。東京大学の小柴昌俊名誉教授に物理学賞、島津製作所の田中耕一さんに化学賞
・「おさかな天国」CD発売、大ヒット
・学校週5日制「ゆとり教育」スタート(ゆとり教育って悪いことではないと思います)
・「ポケットモンスター(ルビー・サファイア)」発売
・多摩川にアザラシ出現。「タマちゃん」と呼ばれ人気に!

今も行われる黒姫クロスカントリースキー大会
平成15年
一茶記念館リニューアルオープン
一茶記念館は4月5日にリニューアルオープンし、現在の施設となりました。
1階の常設展示室では、館所蔵資料のほか寄託資料により一茶の俳句の世界や、一茶の生涯と文学、一茶を愛した人々を展示。また柏原宿の模型により一茶のふるさとを分かりやすく紹介しています。2階の研修室は、一度に多くの入館者が学習および講演会場として使用することができ、隣接して和室があります。閲覧室には、一茶関係の資料が利用しやすいよう数多く用意されています。
国道18号野尻バイパス一部区間開通
国道18号は、群馬県高崎市並榎町を基点とし、安中市、松井田町を経由し碓氷峠を越え、長野県軽井沢町、小諸市、上田市、千曲市、飯綱町、信濃町、新潟県妙高市を経由して上越市に至る総延長232.8kmの線路で、古くから中山道ならびに北国街道としてひらけ、関東と信越を結ぶ重要な線路でした。
国内の主な出来事
・相撲界の世代交代。横綱・貴乃花と武蔵丸が引退。朝青龍が横綱昇進でモンゴル人初の横綱に
・六本木ヒルズがグランドオープン
・ゲーム企業のエニックスとスクウェアが合併。「スクウェア・エニックス」に
・早稲田大学のサークル「スーパーフリー」のメンバーら逮捕
・戦後はじめての「有事法制」成立(有事関連三法)
さて、平成15年まで振り返りました。トライアスロン、クロスカントリースキーコース、黒姫童話館、一茶記念館、道の駅しなのの新設など今町を語る上で重要なものが次々と誕生する様子は、強くインパクトに残る出来事が目白押しでしたね。
明日は、2019年4月30日には平成も終わり、5月からは新しい年号を迎えます。次の時代では私たちの生活や思考にどのような変化をもたらすのでしょうか。(後編へ続く)
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