【2022春】新緑の黒姫山開山祭を開催しました!
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爽やかな空気が気持ちいい新緑の季節、6/12に春の黒姫山開山登山を開催いたしました!
前日まで天候が危ぶまれましたが、当日はなんと奇跡的な晴れ!
持参してきたレインウェアの出番もなく、超快適な天候で1日を過ごすことができました。
黒姫山は、長野県北部・新潟県境近くにある標高2053メートルのお椀型の山。
妙高戸隠連山国立公園に位置しており、昭和の頃より信濃富士とも呼ばれ地域の人々に愛されています。
この信越(北信)エリアには、「斑尾山・妙高山・黒姫山・戸隠山・飯縄山」の美しい5つの山々があり、これらは親しみを込めて信越五岳(北信五岳)と呼ばれています。
黒姫山はこのうち2番目の標高で、山行では火打山、戸隠山、飯綱山、苗場山、岩菅山、北アルプスなどが一望できるのです。
さらに山頂から眼下にみる野尻湖は、キラキラと眩しく、絶景を楽しむことができるのも特徴の1つ。日帰り登山が可能であることから、毎年多くの登山者が訪れます。
春の黒姫山は、新緑が美しく、厳しい冬を越えて芽吹いた様々な花たちが出迎えてくれます。
実は、今回の黒姫山開山祭は「オサバグサに会いに行く!」がサブタイトル。オサバグサに会うためにお申込みいただいた参加者の方もいらっしゃいました。
白くて小さい花が可愛らしく、シダのような葉っぱが美しいですよね。
他にもこんな花々が。
標高の高低差によって、現れる植物たちが変わっていくのを観察するのも、春の黒姫山登山の楽しみ方の1つ。
参加者同士で「この花なんだろう?」「今の鳥の声はなんだろう?」といった会話をしながら、常に好奇心旺盛&ワクワクした気持ちで登ることができました。
大橋林道入り口からスタートし、木漏れ日が差し込む森の中を、まるで森林浴のような感覚で進んでいきます。
林道を抜けると、だんだんと登山道らしくなってきます。
ブナ林~根曲がり竹のヤブの中~ダケカンバの森を抜け、しらたま平へ到着!
しらたま平からは、雲海を見つつ、北アルプスの眺望を楽しむことができます。
頂上までの道のりもここから眺めることができるので、気持ちのいい風とともに疲れも吹き飛びます。
ここからは、頂上に向かって急登となってきます。
一部に雪が残っている道もあり、6月に雪という世にも珍しい光景を見ることができました。
急登を乗り越えると、ついに山頂に到着!
残念ながら、この日は周囲が雲に覆われており、山頂からの景色を楽しむことはできず…
ただ、頂上だからこそ吹いてくる気持ちのよい風を感じ、おいしい空気を目いっぱい吸い込んで、山頂まで上り詰めた達成感を有り余るほどに感じることができたので、景色が見れずとも十分!と言っていいほどの充実感を味わうことができました。
黒姫山弁財天の石の祠(ほこら)にお神酒をお供えして、今シーズンの黒姫山登山の安全を祈願したら…
参加者全員で登頂記念ショット!みなさん、達成感と充実感でいい顔をしていらっしゃいますね。
下山は、七つ池コースと古池・種池コースで2チームに分かれて戻ります。
七つ池コースは、登ってきた道よりもさらに険しい登山道を下りていきます。
時にはぬかるんだ急勾配、時には両手両足を駆使して越えなければいけない大きな岩など…
険しい道のりを抜けて急に視界が開けたと思うと、まるで別世界のような神秘的な空間が。これが七つ池湿原。
七つ池は、黒姫山の火口原にある湿原地。鬱蒼とした森を抜け視界に飛び込んでくる広大なこの景観は、思わず時間を忘れるくらい素晴らしいものでした。
険しい道を抜けてきたからこそ、本当の楽園のように感じられ、感動すら覚えます。
古池・種池コースでは、途中で癒しの森の滝と呼ばれる綺麗な沢があります。
流れる水は本当に澄んでいて、ここに佇んで美味しい空気をたっぷりと吸い込むと、体中がリフレッシュしたような新鮮な気分に。
こちらが雨乞いの祈願の地と呼ばれる種池。
曇ってきたせいもあり、霧がかかって幻想的な湿原帯に。
種池から15分ほど歩くと、最初に歩いた大橋林道に戻ることができます。
これで2チームとも無事に下山完了!
朝6時半から登り始め、両チーム下山完了が夕方17時と、かなり長丁場ではあったものの、疲労以上の達成感や、参加者同士の笑顔をたくさん見れたことへのハッピーな気持ちで、最高の登山となりました。
次は10月に黒姫山閉山祭を予定しています。
ぜひみなさんも一緒に黒姫山に登って、心も体もリフレッシュしましょう!
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