中村家住宅

柏原・富士里

信州打刃物の里 信濃町

戦国時代にその秘術が伝えられたといいます。

旧北国街道にある中村家住宅は、機械導入以前の古い鍛冶場が残されており、町の有形文化財にも指定されています。

茅葺屋根の建物は江戸末期から明治初期に建てられたとされ、1993年に84歳で亡くなった野鍛冶職人・中村与平さんの住宅兼作業場でした。
明治40年頃に、与平さんの父・中村治平さんにより野鍛冶が始められ、その後親子2代に渡り、動力ハンマーを使わない昔ながらの手法で信州打刃物が作られたのです。

内部には800点を超える作業道具が残り、信州打刃物の繁栄の時代を今に伝えています。

また近年、「信州『村のかじや』友の会」により、3年の歳月をかけて茅葺き屋根の修復が行われました。

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